ごめん、ホロライブの切り抜きでお金稼いでる

「時は金なり」という言葉通り、時間を効率的に使うために時給換算で考えることは一つの知恵ですが、度が過ぎると「心の豊かさ」や「長期的な成長」を損なうリスクがあります。

何でも時給換算してしまう人が陥りやすいデメリットを4つの視点で整理しました。

1. 休息や余暇が「損失」に感じられる

最大のデメリットは、リラックスすべき時間まで「損をしている」と感じてしまうことです。

純粋に楽しめなくなる: 映画を観ている時も、旅行中も「今、自分は時給換算で〇〇円分を消費している」という思考がノイズになり、今この瞬間の体験に没入できなくなります。

「生産性の呪い」: 何もしていない時間は、本来、脳の回復や整理に必要です。しかし、時給換算派にとってはそれが「稼働していない無駄な時間」に見えてしまい、常に焦りや罪悪感を抱えることになります。

2. 人間関係に「損得勘定」が入り込む

対人関係を効率やコストで測るようになると、信頼関係にひびが入る可能性があります。

非効率な交流を避ける: 友人との他愛ない雑談や、悩みを聴く時間は、時給換算すれば「赤字」かもしれません。しかし、そうした「無駄な時間」こそが深い絆を作ります。

相手をコントロールしたくなる: 相手が自分のペースで動かない時、「私の時給を無駄にしている」という攻撃的な思考になりやすく、周囲に威圧感を与えてしまうことがあります。

3. セレンディピティ（偶然の発見）を逃す

イノベーションや新しいアイデアは、一見「無駄」に見える寄り道から生まれることが多いものです。

最短ルート以外を排除: 「役に立つかわからない本を読む」「目的なく散歩する」といった行為は時給換算では評価されません。しかし、これらを排除すると、未知の分野への興味や、予期せぬチャンス（セレンディピティ）を掴む機会が失われます。

長期的な自己投資の軽視: 習得に時間がかかるスキルや、すぐにはお金にならない学びは、短期的には「割に合わない」ため、選択肢から外れやすくなります。

4. 自己肯定感が「稼働状況」に左右される

自分の価値を「時間あたりの生産性」に置き換えてしまうと、精神的に脆くなります。

体調不良や老化への恐怖: 常に100%の出力で稼働できないと、自分の価値が下がったように感じてしまいます。病気で休むことや、年齢とともにスピードが落ちることを過度に恐れるようになり、メンタルヘルスに悪影響を及ぼします。

まとめ：使い分けが大切

時給換算は、「やらなくていい単純作業を外注する判断」などには非常に有効なツールです。しかし、それを人生の全領域に適用すると、生活が「計算機」のようになってしまいます。

「効率」は手段であって、人生の目的ではない。

この視点を持つことで、時給換算のメリットを享受しつつ、デメリットを回避できるはずです。